最近になり、自転車は、燃料も必要ないし、場所もとらないし、健康にも良い等の理由で見直されてきています。一口に自転車と言っても、その用途による種類は沢山あり、代表的なのは、「ママチャリ」と称される汎用車、ロードスポーツ用、オフロード用のマウンテンバイク、電動アシスト付車等が挙げられます。どんな目的で使用するのか、はっきり決めてから選ばないと迷うことになってしまいます。
一番利用されるのが、通勤、通学、買い物目的かと思われます。所謂ママチャリタイプで、値段もピンキリでお値打ちなものは数千円から高いものでは10万円以上のものまでありますが、大切なことは、如何に安全に乗れるかを考慮することになります。足が届かないようでは転んでしまいます。車体(フレーム)の強度も重要です。通学や買い物などで、思い鞄、荷物を前籠に載せて走っている方を良く見かけますが、ハンドルがぐらつき非常に危険です。後に荷物乗せが付いているものが安全の筈です。ご自分の体格に合ったサイズ、荷物の有無を考え選択することが大切です。
ロードスポーツ車がかなり普及しています。細いタイヤと軽量のフレーム、ドロップハンドルでスピードを出せるタイプで、ヘルメットや、専用のスーツ、靴を身につけ、颯爽と疾駆する姿は本当に恰好いいです。でも、街中の車の交通量の多い道路を、前掲姿勢で駆け抜けるのは、極めて危険と言わざるを得ません。このタイプは40?以上のスピードが出せますが、そのスピードでもし衝突したら大変なことになってしまいます。場所を選んで、安全な道での走行を楽しんでいただきたいです。通勤に使用している方も多くみえるようですが、背広姿にリュックサックでは、やはり安全が確保されているとは言いかねます。本来の特性を楽しむ為には、走行する場所、服装を考え楽しんでいただきたい乗り物です。
電動アシスト付が人気になっています。ただ、少し高価なのと、バッテリーの重量が嵩み車体が思いのが難点です。このタイプは、特に坂道の多い所での使用や、新聞、牛乳、小荷物などの配達に便利です。平地での走行だけや、チョイ乗りが殆どという方には、その料金を考えると却って勿体ないかと思います。
現在の自転車の原型は19世紀後半です。1世紀以上の年月を経て、求められてきたのは、如何に安全に快適に走行できるかなのです。後は、乗り手のモラルの問題です。安全で正しい乗り方をしていただければと思います。