最近、ドラマなどで注目を集めている香里奈主演の映画『ラブコメ』もうご覧になりましたか?男勝りで、見た目にも気の強そうな真紀恵役は、香里奈のイメージにピッタリとハマっていました。綺麗でいて、何をするにも豪快な一面を持ちながら、花屋という、とても繊細な仕事をこなす真紀恵。常に前向きにも見えるのですが、どことなく悲しい過去もあるのでは?と思わせるシリアスさがたまりませんでした。田中圭演じる草食男子の美晴は、17年ぶりに再会した真紀恵に恋をしてしまいます。幼なじみに恋をしてしまうなんて、ラブコメとしては最高のシチュエーションです!勇気を振り絞って告白した美晴を、バッサリと断る香里奈こと真紀恵だったのですが、元彼と美晴の間で、だんだんと心が揺れ動いていくのです。結果がどうなるのかはネタバレになるので書きませんが、この映画を観て感じたことは、一度破局した相手とよりを戻すというのは、相当な覚悟がないと難しいということです。破局に至った原因にもよりますが、少しでも付き合いが長いと、そこには『情』という厄介なものがついてまわるからです。第三者から見たら『どうしてそんな人と付き合ってるの?』と指摘されても、ついつい目を背けてしまうのです。『ラブコメ』を観て、過去を振り返るよりも、未来に向かって歩くほうが人間として自然なんじゃないかなって、そう思いました。香里奈演じる真紀恵に、私自身、感情移入してしまったような気がします。